2009-01-01から1年間の記事一覧

本拠地としての「連絡船」

不完全ながら、本拠地HPとしての「連絡船」を立ち上げました。 http://www.kinoshitakazuo.com/

『友達100人できるかな』第2巻本日発売

第2巻が本日発売です。 私は自分の勤める書店でA4サイズのPOPをつくりました。POPをつくるのは数年ぶりです。ポスターカラーなどが凝固していなくてよかったです。 実際には、下の画像の一番下「滅亡してるかもしれませんケドー!!!」のコマの下(そ…

「ベストセラー解剖学」

しばらく前に私はこう書きました。 さて、先月私はあるテレヴィ番組の取材を受けました。この十年間の「ベストセラー」をいろんな切り口で採りあげるという企画です。書店員の手書きPOPから生まれた「ベストセラー」ということで『白い犬とワルツを』が扱…

その通り!

必読です。この文中の大文字は大歓迎です。福岡伸一を最先端=亀山郁夫と読み換えていただきたい。といっても、私は福岡伸一の著作を読んだことがないんですけれど。 http://ameblo.jp/a-gemini/entry-10398211919.html まず最初にはっきりいっておくが、批…

(二八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一六

4 このところ、私が十月に書いた「村上春樹と『カラマーゾフの兄弟』」という記事へのアクセス ── キーワード「村上春樹」「カラマーゾフの兄弟」の組み合わせで検索サイトから ── が多いので、コメント欄に追加の文章を書きました。次の通りです。一 私は…

(二八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一六

3 これまでに私は何度も、自分の最先端=亀山郁夫批判にうんざりしていると書いてきました。でも、この批判はつづけなきゃいけない、とこれも同じく繰り返し書きました。しかし、私は停滞してしまいました。その理由のいくつかを書いてみます。 まず、私が…

追記

http://d.hatena.ne.jp/kinoshitakazuo/20091031 ── に「追記」しました。 それよりも直接 http://d.hatena.ne.jp/kinoshitakazuo/20090203#c を読んでもらった方がいいかもしれません。

ELO - Rain Is Falling & Mr.Blue Sky & 10CC-I’m mandy,fl

ピンク・フロイドの«The Wall»もまた、アリョーシャの「あなたじゃない」を考えるよすがとなります。

近刊予定 ── 大西巨人『八つの消滅』

今日発売の「朝日ジャーナル別冊 1989-2009」に大西巨人の文章が載っています。 光文社より近刊予定の小作『八つの消滅』巻頭エピグラフに、私は、……「再説「わたしの天皇感覚」」 私は大西巨人の新作を喜びますが、それにしても、この新作の版元で…

Dancer in the Dark

『カラマーゾフの兄弟』に感動したことのあるひとなら、必ずこの映画に揺さぶられるはずです。私はこの映画を公開時に観ています。内容があまりにも悲惨なので、何度席を立とうと思ったかわかりません。にもかかわらす、数日後に、もう一度映画館に足を運ん…

(二八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一六

2 ここで飛び入りの原稿を挿みます。この数日、「連絡船」の以前の記事(二〇〇九年二月三日 http://d.hatena.ne.jp/kinoshitakazuo/comment?date=20090203#c110093162)のコメント欄でおもしろいことがあったので、こちらに転載しておきます。 なお、転載…

XTC Greenman

(二八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一六

1 六月にかなり長い文章(その一三)を公開してから ── ときおりの短い文章は書きましたが ── 、だいぶ空白の時間をつくってしまいました。なぜこんなことになったかを含めて、いろいろなことを書いてみようと思います。 この後につづくいくつかの文章のあ…

必ず読んでください。

最先端=亀山郁夫批判に関心のある方は必ず読んでください。 萩原俊治氏のブログ「こころなきみにも」 http://d.hatena.ne.jp/yumetiyo/ その問題とはべつに、「足」は素晴らしい。 http://d.hatena.ne.jp/yumetiyo/20091012/1255312454

シベリウス『交響曲第4番第3楽章』

シベリウス『交響曲第4番』第3楽章

アルヴォ・ペルト『鏡の中の鏡』

アルヴォ・ペルト『鏡の中の鏡』Alina - Arvo Partアーティスト: Arvo Pärt,Sergei Bezrodny,Alexander Malter出版社/メーカー: Ecm Records発売日: 2000/02/01メディア: CD購入: 4人 クリック: 33回この商品を含むブログ (13件) を見る

Radiohead - Glastonbury 2003 [Full Concert]

いや、もっと大画面でご覧になった方がいい。http://www.youtube.com/watch?v=iNPD0Fuan-k

「連絡船」の一読者へのメール ***さま 私はあなたが亀山問題を理解していないと思います。 おそらく、あなたは単にこれが亀山郁夫個人の問題だと考えているのじゃないでしょうか。私が彼を直接説得し、彼が非を認めさえすればいい、と。そのためには、私…

The disappointed

The disappointedLyric by: Andy PartridgeThe disappointedAll shuffle round in circlesTheir placards look the sameWith a picture and a nameOf the ones who broke their heartsThe disappointedAll congregate at my houseTheir voices sob with grie…

The Ballad of Peter Pumpkinhead & [nice dream]

The Ballad of Peter PumpkinheadLyric by: Andy PartridgePeter Pumpkinhead came to townSpreading wisdom and cash aroundFed the starving and housed the poorShowed the vatican what gold's forBut he made too many enemiesOf the people who would …

お薦めします。

あと数か月で四十七歳になる私が確信をもってお薦めします。 まず、これ。この数日何度も読み返しています。読み返せば、読み返すほど味がどんどん出てきます。そうして、この単行本収録作品以降の『アフタヌーン』誌上での連載がさらに素晴らしい。 友達100…

Dear God

Dear GodLyric by: Andy PartridgeDear God,hope you got the letter, and...I pray you can make it better down here.I don't mean a big reduction in the price of beerbut all the people that you made in your image, seethem starving on their feet…

『1Q84』についての村上春樹へのインタヴュー。(http://mainichi.jp/enta/art/news/20090930dde018040006000c.html) 最も偉大な作家として敬意を払ってきたドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』も引用されている。「『カラマーゾフの兄弟』は好き…

私の恐れていたことが着々と進行中のようですね。あなたはとうとう『悪霊』の翻訳にかかっているらしい。ついさっきネットでこの情報を読んで、声をあげてしまいました。最悪です。いったいどこまでドストエフスキーの作品を愚弄したら気がすむのか? 亀山さ…

『白い犬とワルツを』の絶版中止・延命

先日、この九月をもって絶版となることをお伝えした新潮文庫『白い犬とワルツを』ですが、絶版はとりやめになりました。 絶版中止の理由は、私には「やれやれ」という他ないようなもの ── 手放しでは喜べない ── でしたが、ともかくこの文庫の延命はできたわ…

(二四)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一五

これを引用しておきます。 それは扠置き、『森と湖のまつり』を「ドストエフスキー的」と呼んだ山本ほかの面面は、「ドストエフスキー的」という表象によって、たとえば次ぎのようなことをでも空想しているのであろうか。 ── 作中の人物および事件は、日本人…

最先端=亀山郁夫批判はつづきます。

さて、「その一三」を書いてから ──「その一四」も書きはしましたが ── しばらく何も書けない状態がつづいていました。一年書きつづけて、ようやく夏休みをとったみたいな感じです。本当に休んでしまいました。しかし、今日、再開することができました。まだ…

『白い犬とワルツを』九月に絶版

夜になって新潮社の営業担当者から私の勤める書店に電話があり、「悲しいお知らせ」として『白い犬とワルツを』が九月に絶版になることを告げられました。最後の重版が二〇〇六年六月で、総刷部数は一八八万部だそうです。 so it goes. いろいろいいたいこと…

ぜひお読みください。とても有益です。 http://www.ne.jp/asahi/dost/jds/dost133.htm だいぶ以前に書きましたが(http://d.hatena.ne.jp/kinoshitakazuo/20081002#p1) ── 、 ── イプセン作戯曲『民衆の敵』最終第五幕の幕切れで、主人公の医師ストックマン…

PDFファイル

PDFファイルの更新をしました。ずっと以前に書いた「翻訳の問題」を付録として加えました。 http://www.kinoshitakazuo.com/kameyama.pdf 次の稿まではまだ時間がかかります。申し訳ありませんが、大して進展はしません。現在、ふたつの文章を同時進行で…