『白い犬とワルツを』九月に絶版


 夜になって新潮社の営業担当者から私の勤める書店に電話があり、「悲しいお知らせ」として『白い犬とワルツを』が九月に絶版になることを告げられました。最後の重版が二〇〇六年六月で、総刷部数は一八八万部だそうです。

 so it goes.

 いろいろいいたいことはありますが、この文庫をめぐっての一連の経験なしに私がいまの最先端=亀山郁夫批判をすることもなかったでしょう。