『カラマーゾフの兄弟』に感動したことのあるひとなら、必ずこの映画に揺さぶられるはずです。私はこの映画を公開時に観ています。内容があまりにも悲惨なので、何度席を立とうと思ったかわかりません。にもかかわらす、数日後に、もう一度映画館に足を運んでいました。そうして、もう冒頭の音楽から涙が流れてどうしようもありませんでした。ここに引用する場面の最後に歌われる歌«In the Musicals»が、あまりにも素晴らしい。なぜなら、この歌は「あなたじゃない」を心の底から願う歌だからです。まだ観ていない方は必ず観てください。
私は、たとえば、こんなふうにして、アリョーシャの「あなたじゃない」を考えてきたんです。
