(一)


 サイトの更新がずっと滞ったままですが、私がこの企画のことを一日も忘れたことのないこと、それどころか、始終考えつづけていることをいっておこうと思います。まあ、その結果がこれなんですけれど。「はじめに」をいまの形にするまでに一年を要しているわけです。さらにいまは、当初の「はじめに」の後につづいたいくつかの作品紹介の文章をも改稿しようと思っているんですね。そのほとんどが、私の勤める書店のホームページ上にいったん掲載したものにいくらかの修正を加えただけのものなので、いま私の考えている「読書案内」の方向に沿っていない・不適切な感じがずっとつきまとっているんです。
 あるいは、「読書案内」ということに関しての私自身の考えが、この「連絡船」を企画してからここまでのところで、かなりの反省を経ているということなんですね。