映画『立候補』


 ドキュメンタリー映画『立候補』(藤岡利充監督)を観ました。ポレポレ東中野にて。上映の後、監督らが登場してのイベント。私(パイプ椅子 ── 据え付けの椅子では足りないということです)のすぐ後ろの列(もちろんパイプ椅子)の客席にマック赤坂氏も来場。
 映画のなかで、マック赤坂氏のパフォーマンスを見たアメリカ人女性が「こんなクレイジーな候補者はアメリカにはいない」というようなことをいうのですが、それで腑に落ちたことがあります。アメリカにはいない「こんなクレイジーな候補者」が登場せざるをえないということが、日本という国の本質を非常によく表現しているんです。つまり、日本という国は、少数派が多数派に抵抗しようと思ったら、もういきなり(中間・中庸などなく)マック赤坂氏のようにふるまわざるをえない、そういう国なんですよ。この国の国民がどれほど群れ(=多数派)をなしたがり、その群れに同調しない少数派をどれほど弾き出そうとする人びとであるか、ということです。他のシーンでもそのことがよくわかります。

 もちろん、最先端=亀山郁夫本人と彼を褒めそやす人たち(=多数派)の愚かさ・醜さをよく知っている者としては、非常に共感できる映画でした。

 この映画の予告編はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=_xeuMMCvymg

 公式サイトはこちら。

http://ritsukouho.com/



 この映画にも登場する外山恒一氏については、この「連絡船」で以前に書きました