池谷薫監督特集上映

 映画『蟻の兵隊』、『延安の娘』、そしてもちろん最新作としての『先祖になる』の監督、池谷薫さんからメールをいただきました。「転送大歓迎」ということなので、私はこちらに池谷さんのメッセージを載せることにします。
 最新作『先祖になる』を、私はもちろんすでもう観ていて感動もしているのですが、そのことをまだこれまで何も書いていません。いずれ書くことになるだろうとは思っていますが。
 ともあれ、池谷さんからのメッセージは以下の通りです。

【転送大歓迎】
BCCでメールを差し上げる失礼をお許しください。
初夏のような日差しに今年の「けんか七夕」の賑わいを思う今日この頃です。

本日はうれしい報告をさせていただきます。
僕の長編ドキュメンタリー映画3作を下記の通り一挙上映することになりました。
『先祖になる』『蟻の兵隊』『延安の娘』を毎日順番を変えて連続上映します。

池谷薫監督特集上映」
人間を追いつづけたドキュメンタリーの軌跡
6/8(土)より2週間、ポレポレ東中野にて

振り返ってみると、震災や戦争といった重いテーマで映画をつくってきましたが、
僕の関心はつねに「人間力」のある一個人を追うことにありました。
『延安の娘』では、文化大革命で生き別れとなった父娘の27年ぶりの再会を描き、
蟻の兵隊』では、軍命によって中国に残留させられ、戦後も戦争をつづけた旧日本軍兵士の執念を追い、
『先祖になる』では、震災からの復興にいち早く立ち上がった木こりの老人の土地に根ざした生き様を描きました。
縁あって出会った方々と、時には寄り添うように、時には「共犯関係」を結びながら、
プロデューサーの権洋子と二人三脚で一生懸命映画をつくってきました。
結果として人を撮りつづけることで、国家や社会に翻弄されながらも懸命に生きる、人間の再生の物語を描いてきたように思います。
今回ご覧いただくのはそういう3作です。映画をご覧いただき、少しでも人間の尊厳とは何か感じてもらえれば幸いです。

特集上映のチラシを添付させていただきます。
ひとりでも多くの方にご覧いただけることを切に願っています。
宣伝にご協力願えれば幸いです。

感謝を込めて

池谷 薫

上記「特集上映のチラシ」をこのページにどうやってアップロードしたらいいのか、わからないので、とりあえずここまでです。


『先祖になる』公式サイト http://senzoninaru.com
蟻の兵隊』公式サイト http://arinoheitai.com
『延安の娘』公式サイト http://en-an.com