宮市亮

もちろん、ここに貼りつけた映像を見ただけではわかりもしませんが、昨年の二月あたりからの彼に関する記事を読みつづけていると、この宮市亮という若者が本当に、以下に引用する文章のような人間なのだろう、と思えてなりません。

「ひょっとすると彼は、人口百万の見知らぬ都会の広場にいきなりただひとり、無一文で置き去りにされても、決して飢えや寒さで滅びたり死んだりすることのない、世界でたった一人の人間かもしれないね。なぜって、あの男ならすぐさま食事や落ちつき場所を与えられるだろうし、かりに与えられないとしても、自分からさっさと落ちつき場所を見つけるだろうよ。しかも、彼にとってはそれが何の努力や屈辱にも値しないのだし、落ちつかせてやった相手にとっても少しも重荷にならぬばかりか、むしろ反対に喜びに感じられるかもしれないんだからね」