2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『なにもかも小林秀雄に教わった』

以前に私の指摘した『なにもかも小林秀雄に教わった』(木田元 文春新書)の見出しの誤り ──「ドストエフスキーをニーチェの後継者と捉えたシェストフ」── ですが、いまの刷では修正されています。「ニーチェをドストエフスキーの後継者と捉えたシェストフ」…

(二一)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一二

いま、『死に至る病』の終わりの方をぱらぱらとめくっていて、目についた文章があったので、引用しておきます。 躓きの最低の(人間的にいえば、最も無邪気な)形態は、キリストに関する全問題を未決定なままに残しておいてこう判断するものである、── 「私…