2009-05-14から1日間の記事一覧

(二一)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一二

いま、『死に至る病』の終わりの方をぱらぱらとめくっていて、目についた文章があったので、引用しておきます。 躓きの最低の(人間的にいえば、最も無邪気な)形態は、キリストに関する全問題を未決定なままに残しておいてこう判断するものである、── 「私…