2008-11-24から1日間の記事一覧

(一七)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その九

2 さて、そういうわけで、次に私が問題にするのは、同じ視点から、今度は「愛」でなく、「罪」です。『カラマーゾフの兄弟』における個々の登場人物の「罪」というのが、キリストを前にした「罪」だ、ということでしゃべります。おわかりでしょうが、これは…