2008-11-22から1日間の記事一覧

(一七)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その九

1 さて、「その四」・「その六」で、私は『カラマーゾフの兄弟』におけるキリストの位置・意味を問題にしました。「その人自身、あらゆる人、あらゆるものたちのために、罪なき自己の血を捧げた」がゆえに「すべてのことに対してありとあらゆるものを赦すこ…