2006-07-19から1日間の記事一覧

『トニオ・クレーガー』

(トーマス・マン 野島正城訳 講談社文庫)(一) まず私はこういうことをお断わりしておかなくてはなりません。私はこの作品を、おそらく十四歳か十五歳で読んで以来今日まで──二十五年以上が経過しています──、作品のある箇所だけ・ある部分だけという読書…