「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」


 驚いたんですが、いま「google」で「亀山郁夫」と入力して検索すると、トップに表示されるのはこういうサイト群なんですね。

 ○亀山郁夫 ── Wikipedia
 ○亀山郁夫とは ── はてなキーワード
 ○亀山郁夫の傲慢 ── こころなきみにも(萩原俊治)
 ○連絡船 ── 亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』がいかにひどいか(木下和郎)

 そうして、「亀山郁夫の画像検索結果」という項目を挟んで、次に来るのが、

 ○亀山訳「検証」(木下豊房)

 笑っちゃいました。
 さて、停滞中の「連絡船」ですが、数日中には新しい文章を公開できると思います。あらかじめタイトルを公開しておきますが、「「自尊心の病」に憑かれた読者にアリョーシャは見えない」です。

(二〇一〇年十一月一日)