2008-10-02から1日間の記事一覧

(一二)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その四

1 前回(=「その三」)で、『カラマーゾフの兄弟』について私は「こんな機会でもなければ・こんな馬鹿な読みかたの見本さえなければ、私がこの作品についてここまであれこれしゃべることはなかっただろうと思うんです」といいましたけれど、「あなたじゃな…