「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一六


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 いやー、今日やっと買ったんだー。出たのは知ってたんだけどさー、「現代思想」4月号増刊「総特集=ドストエフスキー」。亀山郁夫+望月哲男の責任編集だよー。

 それで、ちょっとだけ読んでみたんだけど、すごいぞー。

 どうすごいかっていうと、そうだなー、じゃあ、ここでみんなにきくよ。

 この日本語どうよ?

「あなたの前には、ほとんど越えがたい深い淵が立ちはだかっている」


 もちろん、誰が書いたか、みんなにはわかるよね? こんな日本語書くやつはひとりしかいないもんねー。

 これさー、年末に文庫になるらしいけど、どう直ってるか、見ものだよね? 直さなかったら恥ずかしいし、直したって、もう他にもこんなのがたくさんあるんで、どうせ恥ずかしいから、いっそ出版を取り止めたらいいとあたしなんかは思うんだけれど、お金やうその名声のほしいひとは、そうもいかないんじゃないかなー? わかんないけどね。

 とりあえず、これだけいってみたかったんで、もっと詳しいことはこの後でかくよー。