2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」

たまたま読んだ文章ですが、とても興味深い内容だったので、紹介しておきます。杉山茂樹による「W杯日本代表は正々堂々と全敗せよ」(「Voice」二〇一〇年七月号 PHP研究所) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100611-00000001-voice-po…

「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」

私がブログ「連絡船」上に「翻訳の問題 ── 『赤と黒』、『カラマーゾフの兄弟』」という文章を公開したのが二〇〇八年六月十九日でした。で、その次の文章 ── 七月十三日公開 ── からはもう最先端=亀山郁夫の翻訳を具体的に批判したんですね。つまり、私が…

”I am thirsty still.”

"He is here. I have found Him.The child has become a man.And the man, I know it now, is the Son of God,The promise is true.""Happy Balthasar.Life has answered you.""Life has been answered.God has answered it.Come,Come with me.""When the Ro…

「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」

最先端=亀山郁夫の仕事がいかにひどいかを知っている者にとって、朝日新聞・近藤康太郎による「【カラマーゾフの兄弟】視界開けた、古典は新しい」(二〇一〇年六月十三日)ほど愚劣で悲惨な記事はありません。記事が誤訳問題にまったく触れないでいたなら…

「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」

東京書籍とのやりとりはとんだ寄り道でした。思い出しましたが、私は「現代思想」四月号増刊「総特集=ドストエフスキー」における最先端=亀山郁夫訳「チーホンの庵室で」のひどさを指摘していたんでしたっけ。 しかし、もう少しだけ寄り道をしておきましょ…

Fallen Angel by King Crimson [with lyrics]

Shaham - Sibelius Violin Concerto in Dm 4 of 4