2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

(二〇)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一一

さて、しばらく前のこと、休みの日 ── ということは平日です ── の午後、私はクリーニング屋に行こうとしていて、ある信号を渡ったんですね、手には汚れ物を入れたクリーニング屋の手提げ袋。渡ったところで、おそらく高校生かそれ以上の、若いやつら数人が…

(一九)村上春樹さま

村上春樹さま はじめまして。木下和郎と申します。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と『スプートニクの恋人』とのどちらにもに名まえの挙がる町の書店に勤めています。いや、お会いしたことがないとはいえ、「はじめまして」ではないかもしれ…

(一八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一〇

5 朝日新聞の夕刊一面で連載されている「人脈記」における「感染症ウォーズ」の三、「「知識ワクチン」を接種せよ」(中村通子)をたまたま読みました。 病原性大腸菌O(オー)157の嵐が日本を襲ったのは、96年だった。5月末に岡山県の海辺の町で子ど…

(一八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一〇

4 ── ちょっといいたいんですがね。いましがたあなたが引用したXTC ですが、あれにつづくのはこういう歌詞じゃないですか。 I believe the printed word should be forgiven Doesn't matter what it said(Andy Partridge (XTC) « Books Are Burning »)…