2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

(一八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一〇

3 ── そう怒らないで。もうちょっと「亀山郁夫的読書」についてきかせてほしいんですが。 何だ、まだいたんですか? 冷やかしはもうたくさんなんですよ。 いいですか、もう一度いいますよ。私の直面している問題は、まず、私のこの一連の文章が批判であるた…

(一八)「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一〇

2 どうやら昨年十月のロシア文学会でこういうことがあったらしいです。 今回は、二年前に岩波文庫で『戦争と平和』を訳された藤沼貴先生の特別講演があった他、「ロシア文学にとって翻訳とは何か」というワークショップ(シンポジウム)があった。この企画…